ウォーターサーバーに含まれるミネラル成分

ウォーターサーバーに含まれるミネラル成分

これらマクロミネラルのうち、カリウム、ナトリウム、マグネシウム、カルシウムなどは、水や食物から人間の体内に吸収されて〈細胞内液〉や〈細胞外液〉に溶け込みぷ心解質イオン” となります。

約50パーセント、小魚や野菜では15~30パーセント程度しか吸収率がありません。それはこれらの食品に含まれているカルシウムがイオン化されていないためです。一般的に食品に含まれるカルシウムは、炭酸カルシウムや乳酸カルシウムなど、他の物質と結合した形で存在しています。それが胃や腸によって消化されてカルシウムイオンとなり、小腸の細胞膜を通り抜けることができる大きさになって、やっと体内に吸収されます。

ところが、先ほど説明した通り、カルシウムは水に溶けることでイオン化するミネラルですから、ミネラルウォーターの中にはカルシウムが最初からイオン化されたものがあります。

こうしたカルシウムは非常に吸収率が高いのです。フランスにある、世界で唯一といわれる水専門の研究機関『ウォーター・インスティテュート・ペリエ・ヴィツテル』では、日本でも輸入販売されている〈ヅイツテル〉という水のカルシウムの吸収率について、さまざまな研究を行なっています。そしてその結果、〈ヴィッテル〉に含まれるカルシウムには、食品の中で最もカルシウム吸収率が高いとされる牛乳と、同等以上の吸収率があることがわかっています。

また、日本人には、乳糖不耐症といって、牛乳に含まれる乳糖という物質を分解するラクターゼという酵素を先天的に持っていない人がたくさんいます。たとえば牛乳を飲むとすぐ下痢をしてしまうという人がそうです。こういう体質の人は体内で乳糖を分解することができず、そのまま体外に出してしまうのですが、その時一緒にカルシウム分も排出してしまいます。

従って、こうした乳糖不耐症の人には、牛乳よりもミネラル分を多く含んだ〈ヴィッテル〉のようなミネラルウォーターの方が、はるかにカルシウム吸収率が高いといえるのです。

日本と異なり水成岩の地層でできているヨーロッパには、カルシウムやマグネシウムをたくさん含んだ水が多いため、ミネラルウォーターがミネラルの補給源として積極的に利用されています。おそらく今後は日本でも、ごうしたヨーロッパの「水でミネラル補給をする」というスタイルが、広く一般にも浸透していくと予想されます。

水道水の問題点

ウォーターサーバーの利用が増えてきました。理由は、水道水の安全性に疑問視されているからです。

そこで、ウォーターサーバーの比較をする際に、改めて水道についても考えてみましょう。

浄水場で塩素を使っても、水が汚れていなければトリハロメタンは生成されないので、きれいか地下水を原水としている水道なら安心かというと、決してそうではなかった。一九八一年にアメロカーサンノゼ市にある、シリコンバレーと呼ばれている地域の井戸水から、五八〇〇ppbといら高濃度の有機溶剤が検出され、これも発ガン性物質とされているため、住民に大きな不安を与えた。IT企業が集まるシリコンバレーで起きたことから「IT汚染」と呼ばれ、有機溶剤のトリクロロエチレン、テトラクロロエチレンなどを洗浄剤として使っている、半導体工場が汚染源として特定された。

わが国でも一九八一年に当時の環境庁が、全国一五都市にある浅井戸一〇八三、深井戸二七七{について地下水調査を実施したところ、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、}トジクロロエチレンなどの有機溶剤成分が基準をオーバーしていることが判明した。有機溶剤は半導体工但ばかりでなく、クリーニング、塗装、メッキなどの工場でも多く使われていることから、全国的な汚染の広がりが懸念された。

一方、都会から離れていて、工場排水による汚染がない地域の水道にも問題があった。高度成長時代にも自然環境に恵まれた山村などがゴルフ場になり、広い芝生に生える雑草を除くため、除草剤などの農薬が散布されている。その農薬が地中に浸み込んで地下水を汚染したり、川に流れ込んで水源を汚染する「農薬汚染」も問題となった。除草剤、殺虫剤、殺菌剤などの農薬は通常は検出される濃度は低いが、多く使われる春から夏にかけて濃度が高くなり、除草剤の中には塩素と化合して毒性の強い物質を合成するものもある。トリハロメタン以外にも、有機溶剤や農薬などの有害物質が次々と明らかになり、人々の水道水への不安や不信は一段と深まり、水道水は「危ない水」という印象を誰もが持つようになってしまった。

その原因として考えられるのは、浄水処理工程での塩素の使用量が増えたことだ。塩素には殺菌だけでなく、酸化という作用もある。酸化作用によって水中のアンモニア性窒素、溶解性鉄分、溶解性マンガン、有機物などを酸化し除去する目的でも使われている。アンモニア性窒素は下水などの生活排水に含まれるもので、水源の河川や湖の水汚染が進んだため、それを浄化するために酸化剤としての塩素の使用量が増え、昔に比べてカルキ臭が一層強くなったわけだ。